リカレント教育にかける熱い思い

和洋女子大学

学長 金子 健彦

洋女子大学ビジネスキャリアアカデミーは、和洋女子大学の進路支援センターが蓄積した「職業人教育プログラム」を学外に広く提供することを目的として、2020年に発足いたしました。現代日本における大学の社会的役割は多岐にわたっておりますが、本来の学生教育とともに、社会人教育も重要な使命と考えております。具体的には、様々な職種に限らず、職業人として普遍的に求められる能力を身に着け、さらに磨きをかけることが主眼です。既存の企業研修を補完する基礎として、自己研鑽プログラムを幅広く活用頂けましたら幸いでございます。
職業人としてスタートを切った初任者の方には仕事の基本を身に付ける目的に叶い、中堅・チームリーダークラスの方には自己の仕事を振り返り点検する目的で、それぞれ活用できるようにプログラムを編成しています。
更に、入社10年以上の管理職の方々には、企業経営の向上を支えるマネジメントカの向上を目指すことができますようご支援申し上げます。
今後も日本に限らず世界規模で人事交流はさらに活発となるでしょう。常に自身を客観的に評価し、正当な経済的・社会的評価の獲得を目指して、職業人は研鑽を重ねていかねばなりません。和洋女子大学ビジネスキャリアアカデミーのプログラムは、性別に関係なく受講できます。皆様のキャリアを磨く講座として活用頂けましたら幸甚に存じます。


21世紀に入り、人材の流動化、多様化、個性の尊重が進む中、従来の終身雇用制や年功序列制から、自らのスキルや能力を磨き自律的にキャリアを形成していく「自律的キャリア」が求められるようになり、私たちの働き方は大きく変化してきました。また人生100年時代には個人が自らの責任でキャリアを設計し、継続的に学び、成長を続けようとする考え方が大きくクローズアップされてきました。
一方、少子高齢化に伴う労働力人口の減少により、企業は一人ひとりの従業員の能力を最大限に引き出し、持続的な成長を実現することが求められています。そのため企業は「人的資本経営(人材を資本ととらえ積極的に投資を行い、成長してもらうことが結果として企業の成長につながり、企業の価値を高めること)」を進め、従業員一人ひとりが自らの強みを活かしてキャリアアップしていくための環境整備がより一層強く求められるようになりました。
こうした時代背景のもと、私たちビジネスキャリアアカデミーは、社会人のためのリカレント教育プログラム(働きながら学び、キャリアアップやスキルアップを図る教育)を開発・提供し、人材育成のご支援をしています。
これからも従業員のニーズや企業の課題を調査・ヒアリングし、ご要望に応じたプログラムの開発および従業員一人ひとりのキャリア形成の支援をとおして、企業の持続的な成長に貢献できるように活動してまいります。

和洋女子大学ビジネスキャリアアカデミー

スクール長 加藤 菊江

ビジネスキャリアアカデミー開講の意義
ビジネスキャリアアカデミーのフォロー体制